こんにちは、柿沼みずほ(かきぬま みずほ)と申します。
ザンビアというアフリカの国で青年海外協力隊として活動した経験をきっかけに、地域に根ざした社会貢献をする生き方を目指してきました。
今は、山口市を拠点に、子ども食堂を通じて地域のつながりを深める場を創出したり、ボランティア活動の場を広めています。また、長く仕事で培ってきたファンドレイジングのノウハウを持って市民活動をサポートしています。外国人の子どもたちの転入で困りごとを抱える教育現場のサポートとして、外国にルーツのある子どもたちの日本語のサポートなどもしています。
「いろんな人が、自分の力を少しづつ持ち寄り、協力しあい未来につなげる社会」を目指して、出会いやご縁を大切にしながら活動しています。
- 家族構成
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夫、こども(中1)、柴犬、保護猫
- 趣味
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お祭り参加
- 出身・学歴
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平成2年3月 群馬県立太田女子高校卒業
平成2年 4月 千葉大学園芸学部園芸学科入学(平成6年3月卒業)
平成6年 4月 京都大学大学院農学研究科修士課程
地域環境科学専攻入学 (平成8年3月 修了)

- 国際協力(青年海外協力隊)
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1997年〜2000年に青年海外協力隊の村落開発普及員としてザンビア共和国・カピニに派遣されました。
農学・熱帯農業を大学院で学び、高校生の頃にエチオピア難民の状況をテレビで見て国際協力を志したことが原点です 。
派遣先では養鶏や堆肥作りからシングルマザーの手芸品製作支援へと事業を展開し、資金調達や運営に奔走しました。

- 帰国後〜専門職としてのキャリア
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帰国後は、JICA東京国際センターや東京農工大学、オイスカ(国際協力NGO)で幅広く活動しました。
特にオイスカでは13年間勤務し、開発途上国の青年に技術指導を行う研修センター所長や東京本部でPR・寄付募集などに関わりました。海外への植林ツアー、スタディツアーなど6か国を訪問しました。
途中、認定ファンドレイザーの資格を取得し、NPOの事業や組織を成長させて、財源を獲得していくのか知見を広めました。

- 地域貢献と多文化共生支援
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2018年に山口市に移住後、念願だった”自分の住む地域で地に足のついた取り組み”を開始しました。
関心のあったこどもに関する支援として子ども食堂「小郡みんな食堂」の立ち上げメンバーに加わり、現在も事務局として運営にも携わっています。コロナを機に、青年海外協力隊山口県OB会のコーディネーターとして、外国ルーツのこどもの日本語教育支援を開始しました。困難を抱えているのは日本人だけではないこと、まずはできることから始めた支援です。また、日本ファンドレイジング協会・中国チャプター山口県代表、ファンドレイザーとしてNPOの資金調達などをお手伝いしています。
これまでの多様な経験の全てが今の活動に活かされているのを実感しています。

- 所属
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山口県こども食堂こどもの居場所支援センター コーディネーター
山口市子ども食堂ネットワーク監事
山口市協働のまちづくり 推進委員
山口市日本語教育支援体制運営協議会 委員
山口県青年海外協力隊山口県OB会コーディネーター
一般社団法人 SANY 理事
宇部工業高等専門学校文芸部
小郡みんな食堂実行委員会 事務局長
山口トップランナープロジェクト 代表
やまぐちグローバルネット 代表
活動について
小郡みんな食堂




小郡みんな食堂は、みんなで、あたたかいごはんをおなかいっぱい食べることのできる、地域の人たちと触れあいの居場所づくりを目指した「地域食堂」を作りたいという思いから、ご縁があって、地域の人と立ち上げました。こどもがひとりでも安心してくることのでき、老若男女誰でもが参加できる場所が必要だと思ったからです。
これまでに延べ9,000人以上の方にご利用いただき、地域の農家さんや企業、個人からの寄付やボランティアの力で継続してきました。月1回の開催ながら、毎回150〜170食を準備し、親子連れや高齢の方など多世代が集う場になっています。
今後は、開催頻度の増加や学習支援などの取り組みも視野に入れていますが、人手や運営資金の確保が課題です。多くのボランティアが活躍できる場所として、誰でもが気軽に参加できる場所として地域みんなで育てていけたらと思っています。
山口市こども食堂ネットワーク
山口市こども食堂ネットワークは、市内に点在する子ども食堂同士がつながり、情報交換や支え合いができる場として2024年に発足しました。
立ち上げには約30団体が参加し、行政やPTA、フードバンクなどとも連携を深めています。
今後は活動の「見える化」や地域への発信を強化し、寄付やボランティア参加を促していきたいと考えています。一方で、担い手の確保や運営資金の安定といった課題もあります。子どもたちの「居場所」を地域みんなで育てるために、ネットワークの力を生かして取り組んでいきます。




山口県こども食堂支援センター




山口県こども食堂支援センターでは、地域でこども食堂を始めたい方が一歩を踏み出せるよう、伴走し支えるために発足しました。孤立する家庭や子どもたちに寄り添う場を広げていくには、地域の理解とつながりが不可欠です。
これまでに県内で200カ所以上のこども食堂の立ち上げや運営に関わっています。私の担当する中部地域でも20カ所以上が継続的に活動しています。開設相談や立ち上げ支援、ネットワーク形成、研修・交流会などを通じて、地域の担い手の背中をそっと押すような関わりを心がけています。
今後は、食の支援にとどまらず、学びや安心できる関係性づくりへと広げていきたいと考えています。一方で、持続可能な運営のための資金や人材の確保は引き続き大きな課題です。誰もが地域の中で温かく迎えられるような社会を目指して、これからも現場の声に耳を傾けながら歩んでいきたいと思います。
青年海外協力隊山口県OB会
2018年に山口市移住後、念願だった”自分の住む地域で地に足のついた取り組み”を開始しました。
関心のあった子どもに関する支援として子ども食堂「小郡みんな食堂」の立ち上げメンバーに加わり、現在も事務局として運営に携わる中、地域の繋がりの創出や、ボランティア活動の場の広がりを感じています。
また、過去の仕事で培ったファンドイレザーの経験を活かし、日本ファンドレイジング協会・中国チャプター山口県代表、ファンドレイザーとしてNPOの資金調達などをお手伝いし、税金以外の公的資金の流れの可能性を実感しています。
そして、これまで世界22か国をまわった自身の経験から、多文化を理解することで無用なトラブルをなくせると実感しているので、できることから始めたいと青年海外協力隊山口県OB会のコーディネーターとして、外国ルーツのこどもの日本語教育支援を開始しました。これまでの多様な経験の全てが今の活動に活かされているのを実感しています。




やまぐちグローバルネット




やまぐちグローバルネットでは、ひとり一人が自らとつながっている国際的な課題に気付き、考え、課題解決につながる行動を起こす必要性を感じて設立しました。だれもが安心して暮らせる持続可能な社会を目指しています。山口市に暮らす外国人も年々増加する中、身近に住み仕事をしたり、勉強をしたりしながら生活をしています。
文化や言葉も違う中、地域で一緒に暮らしていくためには、日本語で交流する友達の輪が広げることが近道と考え、秋穂と小郡地区で月2回づつ対話型日本語教室を開催しています。また、一方で日本人のコミュニケーション力を高めるために英語で楽しく会話をする英語クラスも、小郡で月2回開催しています。
今後はより多くの日本人、外国人に参加していただき、レクリエーションやスポーツを企画したり、外国人が地域の祭りなどに参加する機会を作っていきたいと考えています。
トップランナープロジェクト
トップランナープロジェクトは山口市の高校生を対象とするプログラムです。高校生が地域を見る目を養い、彼ら自身が課題解決のための取組みを行います。高校生は多くの大人との対話や多様な経験を通じて、地域の課題だけではなく地域の魅力を体感する機会を作ります。
5年間で55名の高校生がプログラムに参加しました。
今後は、高校生自身がより自由な発想で、自発的に取り組める環境づくりを進めたいです。




せかい!動物かんきょう会議




『せかい!動物かんきょう会議』は子ども・若者・大人たちが動物の立場になってSDGsのテーマに向き合い、自然と人間が共生・共存していくための解決策を話し合う交流プログラムです。
宇部市では2018年度から取り組み、2025年4月現在のべ5,000名参加しました。
市民がインストラクターとなって、子ども達の発想や発言を促します。私たちはそのインストラクターの育成、スキルアップ、人材派遣を行っています。
地域に貢献したい3つの思い
これまでいろんなご縁に導かれて、地域の中で誰かと手を取り合いながら過ごす日々が当たり前になっていました。
これからはもっと山口市に貢献したい。山口市には、まだ眠っているたくさんの可能性があります。
若者が挑戦できる場を広げること。山口市の自給力を高めること。活動を支える仕組みを整えること。
どれも小さな一歩ですが、地域の未来につながる大切な一歩だと思っています。
「若者が何かやりたいと言っても、動き出す場所がないんだよね」

そんな声を聞いたとき、私は深くうなずきました。というのも、青年海外協力隊としてザンビアで活動していた頃、「一人の行動が、誰かの力になる」ということを何度も実感し、帰国後も地域で活動する中で、思いはあっても自信や機会がなく、立ち止まってしまう若者たちの姿をたくさん見てきたからです。
だからこそ私は、若者が「やってみたい」と思ったときに、安心して踏み出せる場所をつくりたい。失敗しても大丈夫と思える環境、そしてそっと見守り応援する大人のまなざしがあれば、若者たちはきっと自分らしく育っていけるはずです。それは、一足飛びに達成できることではなく、多様な価値観を活かせるような小中学校の時から、地域での働きかけと連動して、たくましい子ども達を育てていくことから始まります。
正解のない時代を生きる若者が、地域や社会とつながりながら学び、挑戦できる場をもっと広げていきたい。私自身もその輪の中で、共に歩み、支える一人でありたいと思っています。
「地域の野菜は豊富なのに、地元の人が意外と食べていない」
そんな声を聞いたとき、小郡みんな食堂の活動を通じて感じてきたことと重なりました。実際、地元の農家さんが届けてくださる旬の野菜や、家庭で余った食材など、地域の中にはすでにたくさんの“あるもの”が存在しています。でも、それがうまく循環していない現状があります。
そうした資源に気づき、つなげていくことで、山口市の自給的な力はもっと育てていけるはずです。農家の人がしっかりと生業で生活できる状態まで持っていくことが重要だと考えます。
また、SDGsの視点からも、自分たちの手で暮らしを見直し、地域の中で支え合う意識を育むことが、持続可能なまちづくりにつながります。フードバンクの活動といった食品ロスを、食を必要とする方へのサポートにつなげることもできます。
私はこれからも、食をきっかけに人がつながり、地域に眠る知恵や力がめぐっていく仕組みを、みんなと一緒に育てていきたいと思っています。

「いい活動してる団体も、資金が続かないって悩んでるよ」

そんな声を耳にするたびに、私も現場で感じてきた課題だとあらためて思います。
これまで協力隊の経験や、NGOでの広報・寄付活動、地域での子ども食堂や市民団体の立ち上げなど、さまざまな現場に関わってきましたが、山口市には熱い思いを持ってNPOの行動している方が本当にたくさんいます。子育て支援、外国人支援、若者支援、環境教育、農業啓発など、NPO活動は行政が目が届かないところを専門的に深堀出来る行政の取り組むべきことを先回りして実践している良きパートナーだと考えています。
でも、どんなに素晴らしい活動も、続けていくには「応援が届く仕組み」が必要です。
私はファンドレイザーとして、資金を集めるだけでなく、「応援したい人」と「頑張っている人」をつなぎ、活動の土台を支える役割を果たしたいと思っています。
山口市で思いのこもった取り組みが安心して継続できるよう、地域の“応援力”を育てていくこと。それが、地域の元気を未来へつなげる力になると信じています。
応援のお願い
私の活動に関心を持ってくださり、本当にありがとうございます。
「ちょっと手伝ってみたい」「一緒に何かできることがあれば」――そんなお気持ちが、何よりの力になります。
地域でのつながりや、小さな一歩を一緒に育てていける仲間を、いつでもお待ちしています。
どうぞお気軽にご連絡ください。